からだのブログ

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サイカノ

11月 2nd, 2007 · No Comments · culture

今更、「サイカノ」こと「最終兵器彼女」を観た。原作は読んでないので、アニメだけで。

まず最初の経緯としては、いつものごとくニコニコ。ニコニコ見てたら、「俺がアニヲタになるまで」みたいなタイトルで、過去に観たアニメを紹介していく動画を見つけた。なんと無しに観てたら、結構かぶってる部分が多かった。で、その中に「サイカノ」があり、感動したみたいなコメントがあったわけ。

で、観た。正直俺には合わなかった。まー細かいツッコミは野暮だからしないけど、最後がカオス展開でわけがわからんかった。なぜなら、最後の最後で現実世界と精神世界の境界線がメルトダウンしたから。ところで、本作はいわゆる「セカイ系」と呼ばれる系統に分類されることが多い。そして、もう一つ代表的「セカイ系」である「エヴァンゲリオン」もメルトダウンしてた。「エヴァンゲリオン」はメルトダウンした上に、投げっぱなしという荒技をやってのけた。従って、「エヴァンゲリオン」に対する俺の正直な感想は、クソだ。というわけで、「サイカノ」に関して言えば、最終回の体を成しているだけ「エヴァンゲリオン」よりは評価するが、やっぱりわけがわからんという感想になる。

もう一つ。本作は作品の演出上、「何で最終兵器なの?」とか「何で戦争してるの?」といった、作品の受け手が持つべき様々な当然の疑問に対して解を与えていない。これはアニメに関して(しか言えないので、それだけについて)言えば正解だったかもしれない。もしその方針を採らず、いちいち全部細かく描写していたら、尺に収まらなかっただろう。最初から細かい説明をしない、という方針であれば、伏線を張るだけ張って投げっぱなしで終わる、という数多の作品と同じ運命を辿ることもない。この演出に関しては、これはこれでアリだと思った。

ところで、ある対象に対して論評をするとき、最初に軽くディスっておいてから、その後リスペクトすると、一番好印象持つんだってさ。別にそういう意図でこのエントリ書いたわけじゃないんだからね、勘違いしないでよね。

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