からだのブログ

五体満足に生まれてきたことに感謝してブログの名前を「からだ」にしました。

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微妙

12月 4th, 2003 · No Comments · unclassified

俺は「微妙」という言葉が嫌いだ。というか、最近になって? 使われ出した物事の断定を避けるのに微妙という表現を
使うのが嫌い。微妙にどうなんだ、と言いたい。
あ、これって俺が嫌いなケイタイという言葉とも同じだな。携帯できるものは無数にあるのにもかかわらず、ケイタイは携帯電話。それと同じく、「微妙に」の
後に続く形容詞はいくらでもあって、そこが一番重要であるのにもかかわらず、あえてそこを断定しない。日本語独特の気遣いと言えば聞こえはいいが、
ある物事に対して自分と相手との間に共通認識がある、と勝手な思いこみで使っているのにすぎない。
、、、と思っていたわけであるが、気になって一度「微妙」について調べてみた。
そしたらまあ、微妙って言葉は副詞的用法、つまり形容詞やら形容動詞やらを修飾する言葉として扱うこと自体間違っているようだ。あらま。微妙自体には、
1.「なんともいえない味わいや美しさがあって、おもむき深い・こと(さま)。 ―な色彩のバランス。」
2.「はっきりととらえられないほど細かく、複雑で難しい・こと(さま)。 両国の関係は―な段階にある。―な意味あいの言葉。」
とまあこんな意味であって、「微妙」自体が「どんな様子であるか」を示しており、例えば「微妙に汚い」という用法は間違っているというわけである。
というわけで、世間で最近使われる「微妙」という言葉の用法のほとんどは間違っているが、俺が指摘した「微妙に○○○だ」という用法も違うわけ。
しかしまあ、よく考えると、世間で最近使われ出した「微妙」の新しい用法、そいつが広まる前までは、ちゃんと自分は辞書に示されたような意味として
「微妙」という言葉を捉えていたのに、いつのまに「微妙」って言葉は自分の中で副詞のような存在になってしまったんだろう。うーん。

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