まだ正式決定ではないし、事の詳細を知らないからあまりコメントするべきでないけれど、身近な人が学校を去ることになった。半年後には同じ結果になることはわかっていたんだけど、まさか今日の時点でそうなってしまうことを知るとは思わなかった。2年生になって顔を合わせる回数が減ったとはいえ、俺にとっては学校の学生で一番技術話をできる人だったので残念は残念だけど、現実感がわかない。
帰り道、いつものように大音量でテクノを聴きながら車を走らせる。山間の左右にうねる道をハイビームが右から左へ、左から右へ撫でる。時折雷が灰色の空に青白い光を注いでいる。確かにその光は雷のそれに違いないが、音はテクノのバスドラムにかき消されて聞こえない。延々とループするテクノと音のない雷と昼間に知ったこと。現実感は浮遊して手元には帰ってこない。
雷
10月 15th, 2002 · No Comments · life
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